アマゾンジャパン・渡辺弘美氏(2)

 【アマゾンジャパン渉外本部本部長・渡辺弘美氏】

【アマゾンジャパン渉外本部本部長・渡辺弘美氏】

 

経済産業省出身で、現在はアマゾンジャパン合同会社にて渉外本部本部長をされている渡辺弘美氏にインタビューを行い、民間企業における政府渉外の仕事や役所との違い、キャリアチェンジにあたって参考となるお話などを伺いました。2回シリーズでお届けします。(その2)

 

-役所から民間に移る際の心構えや適性みたいなものはありますか?

分かりやすく言えば、雑巾がけから政治家との交渉まで、自分で何でもやらないといけないので、そういうことを厭わない心構えというのが大切ですね。役所だと組織構造が多層的で、一人の管理職に対して多くのスタッフが分担して仕事をしているので、何か一言頼んだら優秀なスタッフがきちんと整理して持って来てくれますけど、外資系企業の場合は組織が非常にフラットに作られていて、一人一人にオーナーシップがありますので、細かな資料作りも含めて自分で手掛ける必要があります。ただしその分、自分から常に全体が見えるし、自律的に物事を動かせるドライブ感があります。

 

-最後に、政策人材として民間にキャリアチェンジするのに適したタイミングについてどうお考えになりますか?

私が経済産業省にいたのは21年です。最後は室長でしたから転職したのは44歳くらいでしたね。今の会社ではポジション的にはディレクターですが、それくらいになると政治家の人たちとも自分でやりとりしなきゃならないので、管理職くらいの経験はしていた方が好ましいですね。

もう少し下のポジションであればそこまで必要はないと思いますが、やはり法制局に通ったり、議員会館に行ったり、党の部会に出席したりとかいった経験をして政策ができるプロセスを身をもって理解していないと、どこにロビー活動の要所があるのかが分かりづらいと思いますので、やはり課長補佐くらいは経験された方が望ましいでしょうね。逆に年齢が高いということは別に問題はなくて、先ほど申し上げたように自分で何でもやって動けるか、という心構えの方が重要です。

(2017.2.10 聞き手:後々朋広)